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​Laboratory

学問と芸術は

高次になれば相互の性格を帯びていく

国立大学法人 兵庫教育大学
彫塑・前芝研究室へようこそ!

2023 ≪Mahatma Gandhiの頭部≫

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2022 日展プロモーション動画

作品制作風景​の撮影の一部

兵庫教育大学彫塑室

​板書は彫塑造形論

2023.6.3

第4弾公開制作・制作解説

前芝武史の世界展
兵庫教育大学講堂ギャラリーホワイエ

前芝ゼミについて

   学部~博士課程まで、学生の能力に応じつつ、

出来るだけ懇切・丁寧に行います。

 

ー制作ー

 

前芝研究室では、具象抽象は問いませんが、

多くの学生は自ら具象を志してきます。

造形の基礎基本について出来るだけ丁寧に見ていきます。

 

彫塑造形は勿論、デッサンも含め、

造形力の向上と彫刻表現の深化を図ることを

主たる目的としたゼミです。

経験よりもやる気です!

ー論文ー

彫塑造形、彫塑教育に関するものや、

近年では彫刻家や彫刻史に関するもの、

特別支援に関するものがあります。

学生の興味ある事 象を基に一緒に考えます。

楽しく頑張りましょう!

2023.8.2 愛知医科大学医学部解剖学研究室にて特別招聘講師

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​授業中の板書

学生・院生へのメッセージ

単なる土くれが、みるみると形を変えていく面白さ。

深めるほど湧き、加速する新たな興味・知識・思考。

この分野を通して見えてくる造形や、

物事の理法、構造、そして人間の心理や人間性・・・。

彫刻分野の可能性は、本当に広く深く面白いものです。

 ゼミ生の多くはこの分野の面白さに気づき、

のびのびと勉強し、自らの可能性を広げています。

 

前芝ゼミ修了の学生の中には、

大学教員になった者や日展特選受賞者、

日展・日彫展・白日展等の全国規模の展覧会で、

受賞や入選を繰り返す学生や 学長表彰を受ける学生、

筑波大や神戸大の博士課程に進学、

博士の学位を取得した者もいます。

 

卒業生は、小・中・高・特別支援教育系教員や、

大学教員、国立大附属学校の教員等多岐にわたります。 

だらだら過ごすより、ここでしっかりと勉強して

大学の本当の楽しさを感じ、本物の力をつけてみませんか?

大学では好きなことを思い切り!

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2024 日展会員出品 ≪caldera≫
2012 日展無鑑査出品

2021 日展会員出品≪菫≫

前芝武史からのメッセージ

私は、彫塑造形の学術的側面について研究を進めています。

そのような中でも私は

「団子(Volume や Mass)の組み立て」

に着目しました。

この形は、どのような形とどのような形の組み立てで

出来ているのだろう?

まるで積木をするような感じ、

或いは建築を考えるような感じです。

 その結果、造形には原理もあれば、

ロジカルな思考が存在する事が明らかになりました。

美術は、天才と呼ばれる人間や、

一部の才能があると言われる人たちだけのものでしょうか?

私は筑波大学附属の教諭時代、

美術を嫌いになってしまった手の不自由な高校生を相手に、

本格的な素描や具象彫刻を楽しんでもらう授業を考案し、

第3回美術科教育学会 『美術教育学』賞奨励賞、

学会年度最高賞を受賞しました。

 私の「団子の組み立て研究」は、

人体塑造が軸となっていますが、

これは、形態構成学と言えましょう。

そしてこれを時にデザインに応用したり、

ここからデザイン教育の教材を考えたり、

また美術解剖学に進出したり、

更に時に学問論や哲学に及んだり。

「構造を見て構成する」

この考えは、あらゆる学術・芸術に通底する

もっとも重要な本質であると考えます。


 しかし何はともあれ私の美術教育は、

現代の美術科教育と明らかに一線を画するもので、

デッサンの面白さを存分に味わってもらう所に

大きな特色があります。

児童生徒、大学生の学力低下が叫ばれる中、

初等教育(中学年くらいまで)ならまだ良いのですが、

特に中等教育以後で「デッサンなんて不要」や、

「デッサンなど意味がない」などといった考え・・・

そんな考えはもう古いとしか言いようがないでしょう。

教師はできなくとも教えられるんだという甘い考えが、

今の時代の教育を駄目にしていると考えます。

閉塞感を感じる現代の美術教育を、

もっと楽しく豊かに変えていければ・・・

そんなことを考える毎日です。
 

やり方・作り方を教えるのではなく、

「ものの見方、考え方」を教える・・・

即ち、Maeshiba Method of Modeling Mass。

ここから芸術や学問の色んな面白さを

根本から見つめなおす・・・

そんなことを思っています。

さあ、具象や素描、美術解剖学から

大いなる新機軸をザクザクと貪欲に

掘り起こしてみませんか。

ここは知性の宝の山!

日展110年記念『日本の美 ―現代の日展作家―』

次世代を担う作家10名に選抜され、

特別インタビュー記事が掲載されました。

私の研究について書いてあります。

大学教員にとって普段からの勉強というのは、

一番大切なことだと思っています。

これは海外での講義を想定した、

彫塑造形論系の講義の自主練習の板書。

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粘土がいろんな形に変わるのが面白い。

筋肉や骨格が見えて来たり、

力線や重心が見えて来たり。

この有機的な建築を三次元的な思考・感性で構築、

奏でることが私の仕事です。

彫塑はデッサンと並ぶ造形の基礎学です。

私はそのように考え、研究・指導に当たっています。

粘土から材質転換した作品。

この作品はFRPにしましたが、

プラスチックに見えないでしょう。

最近はFRPではなく、有機溶剤を使わない

水性樹脂(ジェスモナイト)を使用していますが、

材質転換や色調整の方法は、ほぼ同じです。

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